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    Locanda Delle Fate / Forse Le Lucciole Non Si

    幽体離脱しそうなほど美しく幻想的なシンフォニック・プログレッシヴ・ロック
    Locanda Delle Fate - Forse Le Lucciole Non Si


    locanda

    Tracklist:
    01.A volte un istante di quiete
    02.Forse le lucciole non si amano piu
    03.Profumo di colla bianca
    04.Cercando un nuovo confine
    05.Sogno di Estunno
    06.Non chiudere a chiave le stelle
    07.Vendesi saggezza

    ジャケットのセンス ☆☆☆☆
    アルバムの統一感 ☆☆☆☆☆
    楽曲の魅力 ☆☆☆☆☆


    総合評価……☆☆☆☆☆[神盤]


    イタリアのプログレッシヴ・ロックバンド、ロカンダ・デッレ・ファーテの1stアルバム、邦題『妖精』です。

    突然ですが、私はイタリアのプログレバンドが大好きです。
    それは叙情的で美しく、かつ情熱的な音が聞けるからで、イタリアンプログレに外れは殆どありません。
    このアルバムもそんなバンドの一つであり、フルート、ピアノで幻想的な音を奏でる、ユーロロックの傑作といえる内容です。

    01.A volte un istante di quieteは美しいピアノ、フルートが光る6分程度のインスト。邦題『ひとときの静寂』。展開が美しく、優美なメロディが素敵です。
    02.Forse le lucciole non si amano piuは10分ほどある曲。『蛍が消える時』という邦題で、ピアノと穏やかなイタリア語ボーカルのきらきらとした曲で、途中イタリアンロックらしく情熱的になりつつ、美しさは失いません。
    03.Profumo di colla biancaは邦題が『白色の香』。のどかな広がりを感じさせる曲で、フルートと彩りのピアノで穏やかな光景が思い浮かびます。
    04.Cercando un nuovo confineはギターとフルートのバラードで、途中でピアノが加わって叙情的なメロディを描きます。邦題『新しい世界を求めて』。
    05.Sogno di Estunnoはプログレ的な楽曲。フルート、ピアノ、メロディアスなギターによって曲展開がドラマチックに変わっていきます。邦題は『憧れ』
    06.Non chiudere a chiave le stelleは邦題が『星に鍵をかけないで』(素敵な邦題です)。アコースティックによる穏やかなバラードです。
    07.Vendesi saggezzaは悲しげなピアノときらきらとしたギター、そして哀愁溢れる歌唱の楽曲です。曲が盛り上がるにつれ壮大さを増し、最後まで美しくアルバムは終わります。

    このバンドやニュートロルスのように、イタリアンロックはシンフォニックさとロックが美しく融合されたものが多いのですが、このアルバムはそんなイタリアンプログレの中で、名盤中の名盤です。
    最初から最後まで美しく、ピアノやフルートが叙情性を煽る、煽る、煽る!聞いている間、幽体離脱しそうなほど幻想的なアルバムです。
    美しいユーロロックが聞きたいならば迷わず買っておけといった感じです。

    余談ですが、日本盤は今中古の高いCDしか手に入らないために、邦題から歌詞を妄想するしかありません。
    ですので、私はリマスターされた日本盤が出ることを日々願っています。
    あと本当はムゼオ・ローゼンバッハやロヴェッショ・デッラ・メダーリャなんかも紹介したいんですが、
    それらも今は手に入らないんですよね……
    イタリアンロックの名盤達のリマスター込の再発を心から祈ります。


    邦題『蛍が消える時』。美しいピアノとプログレッシヴな展開。映像は全然関係ないです。

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    UNLIMITS / 夢幻シンドローム

    圧倒的泣きメロで疾走する女性ボーカル哀愁ロック
    UNLIMITS - 夢幻シンドローム


    unlimits

    Tracklist:
    01. フランジア
    02. 孤独へのシグナル
    03. サヨナラの跡
    04. 七色の記憶
    05. カナシミノセカイ
    06. 追憶の未来
    07. カーマイン
    08. AM2:00
    09. 月アカリサイレース
    10. 僕の在り処
    11. クローバー
    12. 七月の風
    13. 軌跡

    ジャケットのセンス ☆☆☆☆☆
    アルバムの統一感 ☆☆☆☆
    楽曲の魅力 ☆☆☆☆☆


    総合評価……☆☆☆☆[名盤]


    日本の哀愁泣きメロロックバンド、UNLIMITSの1stアルバムです。

    このバンドはHawaiian6やLast Allianceのように哀愁あるメロディと共に疾走する、とても聴きやすいメロコアです。
    何といっても語るべきはメロディでしょう。疾走感に溢れ、かつ日本人好みのメロディアスなロックです。
    女性ボーカルも清涼感があり、暗い哀愁のメロディを歌い上げます。

    01. フランジアは一曲目からキラーチューン。哀愁ある歌謡曲風のメロディと共に疾走します。
    02. 孤独へのシグナルも疾走曲。メロディアスで泣きを纏った名曲です。
    03. サヨナラの跡は哀愁たちこめるバラード。メロディはとても良いのですが、流れが断ち切れてるような気もしないでもないです。
    04. 七色の記憶は疾走曲。静と動の対比が美しく、相変わらずメロディが素晴らしいです。
    05. カナシミノセカイはスローテンポな曲。疾走曲と交互にスローテンポな曲が来ています。
    06. 追憶の未来は印象的なリフト共に疾走。万人受けしそうでありながら悲しみ・哀愁に包まれたメロディが素敵です。
    07. カーマインはミドルテンポなロックバラード。
    08. AM2:00は一分ほどの小曲。小曲には勿体無いほどのメロディと勢いで、次の曲に繋がります。
    09. 月アカリサイレースは超絶キラーチューン。スカ風の裏打ちのリズムで疾走、メロディがありえないほどいいです。私はこの曲のおかげでアルバムを買ったようなものです。名曲中の名曲です。
    10. 僕の在り処は疾走曲。寂しげなメロディで疾走します。
    11. クローバーはミドルテンポに疾走します。哀愁です。
    12. 七月の風は吹き抜ける風のように、爽やかで壮大なロックバラードです。
    13. 軌跡はバラードで、相変わらずメロディが素晴らしいです。

    疾走感に溢れ、メロディが良い、日本ならではの哀愁メロコアの理想型というべきアルバムです。
    曲順が少し?と思うところもなきにしもあらずですが、補って余りあるほどの曲の良さがそれをカバーしています。
    良質な日本語ロックが聞きたい人はこのアルバムを聞けば良いのではないでしょうか。


    このアルバムの曲のメドレーです。どんな感じか分かると思います。良質な哀愁メロコアです。

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    メタルが一般には向かないなと思う理由

    ヘヴィメタルを聞いてるってこと、周りの友人に言えますか?

    私は正直言いにくいです(笑)
    好きなバンドは何って聞かれたら大抵、お茶をにごすようにラッドとバンプとアジカンって答えています。
    そういうのを素直に言い合えるのが真の友情だ、とか言われるかもしれませんが、言いにくいものは言いにくいんです。

    以下は私の個人的な考えなのですが、一般人にとってメタル=色物というイメージがあるんじゃないかと思います。
    その原因は以下のバンドです。

    XJAPAN
    聖飢魔Ⅱ
    SEX MACHINEGUNS
    ついでに、デトロイト・メタル・シティ!


    これらの人たちのせいで、ヘヴィメタルとは何だか化粧だかメイクだかして髪を伸ばしてギュインギュインギターを掻き鳴らすもんだというイメージが定着されつつあるのではないか、という予想です。

    私がメタル聞いてると言って、「お前ヘビメタ聞いてんの?」と聞き返されたことがあります。
    ヘヴィメタルではなくヘビメタ、それが一般人の印象なのではないか。


    まあ、以上のことをつらつらと書いたのは、選民意識でも何でもありません。
    ただちょっと肩身が狭いメタラーの独り言です。

    ですけどね、正直ね、メタルなんてダサいです。それは理解しています。
    ダサくねえよ!っていうメタラーの方は次のジャケットを見てください。

    manowar

    ダサいでしょう?(笑)
    このブログにあるまじき、美しさを感じないジャケットです。

    このように、メタルは格好いい音楽ではなく、ダサい音楽でもあります。

    ですが、その中にかっこ良さ、美しさ、様式美などがあります。

    私は音楽に優劣はないと思っていますが、それぞれの個人の間に好み・嗜好はあります。
    一般的にどうか、なんてことはあまり気にせず、個人で楽しみ、趣味が合う人同士で楽しむことが、音楽の一番良い楽しみ方なのではないでしょうか。

    Death / Individual Thought Patterns

    激しく重く、ドラマチックでメロディアスなデスラッシュの傑作
    Death - Individual Thought Patterns


    DEATH

    Tracklist:
    01. Overactive Imagination
    02. In Human Form
    03. Jealousy
    04. Trapped In A Corner
    05. Nothing Is Everything
    06. Mentally Blind
    07. Individual Thought Patterns
    08. Destiny
    09. Out Of Touch
    10. The Philosopher

    ジャケットのセンス ☆☆☆
    アルバムの統一感 ☆☆☆☆
    楽曲の魅力 ☆☆☆☆☆


    総合評価……☆☆☆☆[名盤]


    アメリカ・フロリダ州のデスメタルバンド、デスの5thアルバム、『インディヴィジュアル・ソット・パターンズ』です。
    12/7日にリマスターで再発されるのでレビューすることにしました。

    このバンドはドラマチックな展開とスラッシュ的なリフの良さ、そして演奏陣のテクニカルな上手さが特徴です。
    メロデスではないのですがバックの演奏がカッコよく、デスメタルの中でもかなり聞きやすい方だと思います。
    そしてこのアルバムはこのバンドの中で一番の名作だと思います。

    01. Overactive Imaginationは一曲目から疾走。相変わらずジーン・ホグランのドラムは凄い。激しい曲なのにリフはメロディアスで、展開がとても凝っている名曲です。
    02. In Human Formはミドルテンポでヘヴィなリフに始まり、メロディアスなギターと共に疾走。中盤のドラムとギターソロの絡みが特に好きです。
    03. Jealousyは、ギターソロがハイパーウルトラ超絶格好良いんです!そこらのメロデスなんかよりもよっぽどメロディアスです。
    04. Trapped In A Cornerは怪しげなイントロ。ソロは相変わらず格好良いし、展開も美しい。
    05. Nothing Is Everythingは変拍子で訳が分からない展開の曲。途中から凄い勢いで疾走し、ツインギターでメロディを奏でます。
    06. Mentally Blindはこのアルバムの中で最も展開が優れている曲だと思います。曲中の速さが絶妙な所で変わり、疾走、失速などが流麗なギターと共にドラマチックに変わっていきます。
    07. Individual Thought Patternsは緊張感あるリフと変拍子、メロディアスなソロが聞き所のタイトル曲です。
    08. Destinyは珍しく、イントロでアコースティック・ギターが使われています。重く、どこか悲しげなデスラッシュです。
    09. Out Of Touchは疾走感あるヘヴィでダークな曲。
    10. The Philosopherはシニカルな歌詞が目立つヘヴィな楽曲。やはりリフとギターソロがメロディアスです。

    デスメタルの中でも、ブルータル・デスメタルのように激しすぎず、初心者でもメロデスやスラッシュメタルの延長線上で聞けるアルバムだと思います。
    とにかく展開と演奏がとても凄く、デスラッシュの中でかなりの出来を誇る作品です。
    リマスターでどれだけ音が変わるか楽しみです。


    ドラマチックでメロディアスな変拍子デスラッシュです。

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    Pink Floyd / Atom Heart Mother

    世紀のプログレッシヴ・ロックバンド、ピンク・フロイドが残した奇跡のロック・シンフォニー
    Pink Floyd - Atom Heart Mother


    AtomHeartMother.jpg

    Tracklist:
    01. Atom Heart Mother: Father's Shout/Breast Milky/Mother Fore/Funky Dung/Mind Your Throats Please/Remergence
    02. If
    03. Summer '68
    04. Fat Old Sun
    05. Alan's Psychedelic Breakfast: Rise And Shine/Sunny Side Up/Morning Glory

    ジャケットのセンス ☆☆☆☆☆
    アルバムの統一感 ☆☆☆☆☆
    楽曲の魅力 ☆☆☆☆☆


    総合評価……☆☆☆☆☆[神盤]


    イギリスの世界的プログレッシヴ・ロックバンド、ピンク・フロイドの5thアルバム、邦題『原子心母』です。
    このジャケットは世界中でもかなり有名なのではないでしょうか。
    草原に一頭の牛がいるシンプルなジャケットで、のどかで壮大な音を想像させる、とても良いジャケットだと思います。

    このアルバムは何よりも、タイトルトラックの原子心母に尽きるでしょう。
    ロックとオーケストラの融合というと、ロックのバックにストリングスを味付け程度に入れたものを想像するのでしょうが、
    01. Atom Heart Motherは現代音楽といってもいいほど、今までのロック観を払拭する、全く新しいロックシンフォニーです。原子心母は5つの章からなる組曲で、最初のオーケストラが印象に残る良いメロディです。途中パーカッションなどが入りつつ緊張感を上げ始めのメロディが再び流れてくる、構成も優れた長さを感じない名曲です。ギタリストのロジャー・ウォーターズは大した出来ではないと言っていましたが、あり得ないほど名曲です。
    そして、このアルバムはこれだけではありません。ピンク・フロイドの次のアルバムのおせっかいはエコーズと吹けよ風、呼べよ嵐以外の曲はぱっとしない曲でしたが、このアルバムは全ての曲が良い曲です。
    02. If、03. Summer '68、04. Fat Old Sunは牧歌的で出来が良いフォークソングです。そして、
    05. Alan's Psychedelic Breakfastは朝食の風景が浮かぶピアノのほのぼのとした曲。バックで調理する音が流れています。

    このアルバムはジャケットのようにのどかで壮大な、かつ牧歌的な要素も含んだアルバムです。
    邦題である『原子心母』も、直訳であるのに関わらずアルバムの雰囲気によくあった名訳です。
    ピンク・フロイドのアルバムでトップ3をつけるとしたら『狂気』、『炎』、そしてこの『原子心母』です。
    ロックの概念を変える一大ロックシンフォニー、是非聞いてみてください。


    20分以上ある、ロック・シンフォニーの傑作です。

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    プロフィール

    Author:ふきのとう
    現役大学生。小学校の頃、親のCDによってヘヴィメタルに目覚める。それから幅広く音楽を聞くようになり、今は何でも聞く雑食。趣味はジャケ買い。コンセプトアルバム大好き。

    レビューした音源リストはここです。また、このサイトの音源レビューは、次のように行なっています。

    [評価基準]
    ジャケットのセンス
    アルバムの統一感
    楽曲の魅力

    [総合評価]
    ☆[駄盤]
    ☆☆[惜盤]
    ☆☆☆[良盤]
    ☆☆☆☆[名盤]
    ☆☆☆☆☆[神盤]

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